2014年5月2日金曜日

友達の東京の友達(つまり初対面)がはじめてこっちに来るというので、事前に予約していた軍艦島クルーズを中心とした長崎観光をするつもりだったが、朝、友達のLINEでまさかの遅刻で飛行機を乗り過ごしたという報告。
ゴールデンウィークの真っ只中である。替えの便はないし、おそらく年間で最も高い往復の航空券代もパーではないだろうか。レンタル商品を延滞する夢をたまに見るが、さすがに乗り遅れたことはないが、全く無いとも言い切れないのでゾッとする。
せっかく仕事まで休んでいる友達のためにも、佐世保組で予定どおり長崎観光へと繰り出すことに。
それにしても、昨日が暖かかったので終日Tシャツで過ごしていたら、喉やら、身体にうっすらと倦怠感があるのが不安材料であったのだが…。

軍艦島クルーズまでまだ少し時間があったので、腹ごしらえで、おすすめの中華料理店の「群来軒」へ。ここは『暮しの手帖』の岡本仁の連載で知ったお店。


牛すじ汁そばをチョイス。これが八角の香りが効いていて、とても旨い。連れて行った友達も感激していた。

今回、乗船するのはブッラクダイヤモンドという船で、前回と同じで、てっきり常盤町ターミナルから出港するかと思い、ちゃんと調べずにいったら、違う場所だと告げられ、ものすごく慌てるハメに。タクシーのおじさんの機転もあって、ちゃんと事務所に到着して、受付も無事完了。


ロディアを思わせるカラーリングのブラックダイヤモンド。かっこいい。お値段も前回乗った会社よりも安い。が、これには理由があった。途中、伊王島でお客を乗船させ、高島と経由していくからだった。

高島では、石炭資料館という無骨さすら感じさせる資料館で、軍艦島の説明と資料館の見学をはさむ。そもそも軍艦島は島ではなく、岩礁だったが、石炭が発見されたために、6度の埋め立てをして作られた人工的な島なのだという話や、『007 スカイフォール』のサム・メンデス監督が軍艦島を訪れ、ここでロケをしたいという話(ロケが不可能なため、写真を5千枚ほど撮り、イギリスでセットを組んで再現したという)など歴史とカルチャー、硬軟織り交ぜたガイドが面白かった。予備知識を入れて軍艦島に上陸してもらおうという意図に好感が持てる。


それに高島自体、こういう機会が無ければなかなか訪れることもないだろう。
高島というと、高島ちくわぐらいしか思い浮かばないが、あまり時間がないためじっくり見る時間はない。


ブラックダイヤモンドに再び乗船し、いよいよ軍艦島へ。


まだ上陸ツアーがない頃から数え、すでに3回は来ているが、やはり近づいてくるとテンションがあがる。


着陸する時はおっかなびっくりだが、この日は波も穏やかで、特に慌てることもなかった。







一年中稼働しているベルトコンベアーで唯一、停める日があったという。それは4月3日、年に一度の端島神社のお祭りの日。命がけの仕事であるため、無事に帰ってくるよう、神頼みは欠かせなかったのだろう。
地上から地下へはスカイツリーほどの高さを誇り、ものすごいスピードで降りていくために、気絶する炭鉱夫も多かったという。想像するだけでもゾッとするが、そういった人々の下支えがあり、いまの日本をつくっていったという事をもっと知りたいと思った。
人がいなくなって、丸40年。観光地として熱烈な脚光を浴びる軍艦島だが、いくらお金をつぎ込んでも、完全にここを保全するのは難しいのだという。また知識を入れて度々訪れたいと思う。


陽に当たりすぎて、くたっとなった身体の疲れをとるために「ウミノ」で休憩。長崎らしく路面電車で移動し、銅座にある「おにぎり専門店 かにや」で晩御飯。「秘密のケンミンSHOW」でも紹介された、おにぎり専門店とは言っても、おにぎりだけじゃなく、つまみもちゃんとある。それにしても、風邪気味だったのがさらに悪化しているのを実感。


ただの白米って、そこまで好きじゃなかったりするのだけど、おにぎりになると格別に旨く感じられるのは何でだろうな。いろんな具材から選べるのが嬉しい。邪道、外道のサインも発見。


腹も満たしたところで、〆に稲佐山展望台へ。



今日は少し霞んでいたけど、日本三大夜景を飛び越え、世界三大夜景へとランクアップした(?)長崎の夜景。佐世保に住んでいていても、なかなか距離があるため行かない友人も多いのだが、長崎はかなり面白いということを声を大にして言いたい。

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