2014年5月24日土曜日

昼前に佐世保を出て、高速でひた走ることおよそ5時間。
途中、めかりパーキングエリアで関門海峡を眺めたりと、ちゃんと休憩を取りながら歩を進める。


すでに何度かこのルートを通過してはいるので印象としては全然遠い感じはしない。そして山口県が広く長く感じるということ。

広島に到着する頃にはすっかり夕方である。ナビ通りに着いた筈が、ホテルがやや見つかりづらいところにあったために、何回かぐるぐると周ってしまった。
ようやくたどり着いた、「ホテルアクティブ! 広島」は今どきのビジネスホテルらしく、とても清潔でお値段もリーズナブル。

「ヲルガン座」である、ボギーさんとモンドくん親子が出演する「ヲルガン座ディナーショー ボギーのライブ+モンドくんの似顔絵屋さん」まで時間があったし、お菓子ぐらいしか食べていなかったから、当然お腹も空くわけで。やはり、広島といったら広島焼きでしょー!というわけで、それもどうせなら観光客丸出しで有名店「八昌」に突撃することに。


まだ暗くなる前だというのに、すでにしっかりと行列が出来ていて、人気店の威力に面食らう。でも、せっかく来たのだから並ぶことにする。

それにしても、この八昌の周りは歓楽街で、すぐ裏にはストリップ劇場があったりする。女性の身体を表したこの看板なんてたまらない。


女性が寝そべったようなこの装飾とか素晴らしいの一言。いまだにちゃんと営業している。


怖いもの見たさで入ってみたくもあったが、怖気づいて踏み込む勇気がなかった。


手前にある、「コインランドリー ワールド」も素晴らしい。ディ○ニーから訴えられたらアウトなイラストやロゴの配置もかわいい。


中の感じも素晴らしく、空き缶の位置や新聞はスポーツ新聞であったり、完璧としか言いようがない。


すっかり暗くなった頃にようやく入店。1時間近くは待っただろうか。食べログの口コミを参照にして、広島焼きを注文しながらも、牛のアキレス腱を蒸したというすじポンやチャンジャをつまみに頼んでいてよかった。広島焼きが出てくるのに20〜30分ぐらいはかかったから。
このすじポンが絶品で豚足よりもコリコリした感触でビールとの相性も抜群。チャンジャも自家製なのか新鮮な感じでとても美味しかった。


さて、広島焼きである。これが定番のそば肉玉。卵の黄身がちょうどトロッととろけ出して、お肉のカリカリ。広島焼きでそんな違いあるのかなと思うが、やはり別格な気品すら感じつつ、ぺろりと平らげる。これで一人前の半分であるが、つまみとビールを食べていた胃袋にはちょうど良かった。


ビールジョッキ2杯でわりとへべれけになる経済的な身体なので、酔い覚ましにヲルガン座まで徒歩で移動。歓楽街を抜け、天井の高さと規模の大きさが熊本に似ているアーケードを抜けると、そこは原爆ドーム。


期せずして、原爆ドームに来るとは我ながら思わなかった分、ライトアップされた夜の原爆ドームは、厳かで背筋が伸びる気持ちになる。



たどり着いたヲルガン座は、昭和の匂いをそのまま残す佇まいのビルを一棟丸々使って自由にやっているという何とも面白い空間で、想像していたよりもおしゃれ感がありつつ、サブカル色も出ている素敵な空間で面白そうな人が集うたまり場のようにもなっていて、佐世保にもこういうところが欲しい!と本気で思ってしまった。


着いた時間も遅かったので、ボギーさんのライブも終了してたかと思ったら、ちょうどアンコールで滑り込みで間に合ったかたち。フィッシュマンズの「いかれたbaby」のカヴァー。ノリの良いお客さんの拍手は鳴り止まず、思わずボギーさんも「すごいね、薬でもやっとっちゃない?」と、ご当地出身のASKAを思わせる話題のネタからの再アンコールでは、ASKAではなく同じ福岡出身の海援隊「贈る言葉」のカヴァー。金八先生のものまねも上手いボギーさん、お客さんもノリノリで最後は胴上げで大団円。旅先でいいものを観た。

モンドくんの似顔絵屋さんはすでに予約の段階でいっぱいだったので諦めていたけど、本人からデビュー画集『モンドくん』を購入できるとは思わなかった。ちゃっかりサインや記念撮影までしてもらった。
  • モンドくん





3階はイベントスペース、4階は廃墟ギャラリー。こんな隠れ家、というか楽しい秘密基地。佐世保にもあればなと痛感した広島の旅の初日であった。

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