2014年6月21日土曜日

お昼。いつもお世話になっている、コーヒーゼリーが有名な「バードモナミ」で腹ごしらえ。あばずれの食べもん(©天野春子)こと、THE喫茶店メニューなナポリタンがとても懐かしい。


「喫茶てげてげ」で最近お見かけしなかった方とばったり。なぜかマンモグラフィーの話に花が咲く。

その足で一路福岡へと向かう。いま履いている久留米かすりのスニーカーがだいぶくたびれてきているので、購入した「gi」で新しいのを買い足そうと思ったら、なんともタイミングがわるく、この日はお休み。


コーヒーが好きで、ほぼ毎日1杯は飲んでいるのだけど、どこかとびっきりのコーヒーはどこかと訊かれたら、個人的にはこの「珈琲美美」を推したい。コーヒーによって、これだけ味と香りが違うのかと思い知らされる。少しつよくなった外の雨音と店内で静かなボリュームで流れているピアノの調べが相まって、とても美しい情緒を生み出している。

店内に『d design travel』のチラシやポスターが貼ってあるので、もしやと思い、チラシをよく見るとばっちり取材されていて、しげしげと眺めていたら、今夜ある出版記念パーティーでも淹れることになっているとマスターは仰っていた。日にちが被ってなかったら、そっちに行ってたのになぁ…。ちなみにこのお店はミュージシャンで「Tenement」というカフェの経営者でもあるINO hidefumiが好きなお店でもある。

案外時間がなくなったので天神には寄らずに、そのまま本日の宿であるゲストハウス「Tabicolle Backpackers」へチェックイン。


広めのマンションの一室を改装したような作りで、そこまで大胆な改装などではないが、きちんと清潔にしてある印象。強いていうなら喫煙所が屋上になっているという作りが特徴だろうか。

宿の近くにある、たまたま見つけた1泊800円のコインパーキングに停める。こういう駐車場の料金を比較できる報ってどこか便利なサイトはないだろうか。コインパーキングとか含めたら膨大な量だし難しそうではあるが、知らない土地に行く旅行客にはニーズがあると思うのだが。

ゲストハウスから博多駅までは徒歩移動。コンピレーションアルバムまでリリースしたことがある高級ホテル「WITH THE STYLE FUKUOKA」が目印。いつか泊まってみたい気もするが、福岡は日帰りで行けるからなあ…。

博多駅から地下鉄で中洲川端駅で下車。最新号の『BRUTUS』で紹介されていた「つきよし」に行くも、さすがのBRUTUS効果。予約一杯であえなく退散。

こうなったら『吉田類の酒場放浪記』で紹介されて以来、3回は訪れているあそこしかない!


まず付きだしがこれ。宮崎県産のウルメイワシ!


そして、メインディッシュがこれである!そう、おでん屋の「安兵衛」!
おでんというと、ラーメン屋や居酒屋のサイドメニュー的存在であって、あくまで主役ではない。それに寒い季節に食べるものと大体相場が決まっていたが、この一品一品を研ぎ澄まさせたような、「安兵衛」のおでんの味を知ってからは、おでんも燦然と輝く主役になり得るのだと思い知らされた。おでんは深い。年中食べれる。アスパラガスのおでんも素晴らしかった。
そして何よりこのお店の佇まいが居酒屋として完璧すぎるのだ。店内は古いけれど、変な匂いなどがこびりついてもいないし、とても清潔にしてある。
佐世保から急いで駆けつけた腹ペコの先生も合流し、おでんに舌鼓を打っていた。
そして、店内に貼ってある『d design travel』のチラシ。おそらく、ここも取材を受けているのだろう。これから入りにくくなるかもなぁ。

腹ごしらえを済ませた我々は、中洲へとナイトクラビング。




「福岡ディスコフェスティバル2014」という本格的なディスコイベント。
いままでディスコはおろかクラブというところにすら行ったことないダサ坊なので、実はかなり腰が引けていたのだが、先生からお誘いを受けていたし、何事も社会勉強は必要。それに「大人がワクワクしないで子供がワクワクするはずがない!」という一念で参加を決めた。

酒を片手に、すでに出来上がっているフロアに入り込む。Earth, Wind & FireやBoys Town Gang / Can't take my eyes off youといった、ディスコ世代でもなくても知っている、きらびやかなダンス・クラシックスに自然と腰が動く。
驚いたのが、定期的にディスコイベントが行われているわけでもないのに、一部の方たちが振り付けを交えてきれいに踊っているところ。これは全国共通なのだろうかと疑問に思い、先生に訊くと、地域によってディスコの踊り、それに人気曲なども違ったという。当然、ネットなどがまだなかった時代、ディスコカルチャーはそれぞれの地域で微妙な差異を持ちながら発展していっていたところが面白い。

いまのクラブDJとの違いは、ディスコのDJは曲を一瞬止め、合いの手のように挟む一言や煽りだという。そのノリの良さ、上手い誘導の持って行き方。ただ音楽を繋いでいくのとは違う、ディスコならではの享楽性なのだろうか。

箸休めとして、ゲストパフォーマンスの数々。


パワフルなダンスのミヨンセ!


可憐なエスティロ・カラメロ!


そして、天国から降臨!King Of Pop!バイコー・ジャクソン!!

ふたたびDJタイムへ戻り、trfやTKサウンド、パラパラまで流れ、ディスコ世代とは思えないセクシーなお姉さんが水着になったかと思えば、JJこと植草甚一を彷彿とさせる出で立ちの爺さんや、どう見ても●社会の人と思われる人も、皆等しく楽しそうに踊っているディスコという空間にこちらも酔いしれた。阿波おどりじゃないが、“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々”である。

フロアを後にした我々は、「屋台バーえびちゃん」で一杯ひっかけようと思ったが、生憎見当たらず、近くの年中無休24時間営業のラーメン屋へ。


エネルギッシュな一日を締めくくるには持ってこいの一杯であった。

ゲストハウスに戻り、中国人と思われる若い団体客の賑やかな声のする部屋を通り抜け、家族で寝る二段ベッドの部屋を通路代わりに通り抜けた部屋が、本日の寝床。ぐらぐらするイケアの二段ベッドで疲れた身体を休める。

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