2014年4月1日火曜日

あまりにも天気がいいのと、目の手術を翌日に控えたばあちゃんの気晴らしにと嬉野方面へと花見見物がてら繰り出すことに。

途中、アマゾンマーケットプレイスで出荷時にいつも利用しているクロネコヤマトへ立ち寄る。そういえば、増税後の初の出費になるのだが、2通出して6円ほど増えていることになる。この程度の少額ではさして気にもならないが、内税方式と違い、なんだかまた小銭が多くなって、財布が地味に膨れそうだなとぼんやりした事を思う。

三川内町から波佐見方面へ進み、嬉野へと向かう途中、桜並木がよく目につく庭木ダムを発見する。普段は何気なく通過する山の中にあるダムで気にも留めないのだが、桜の季節になると、あそこに桜があった、ここにも桜があったのかという発見が楽しい。


山の方にまでモリモリと咲いている。


まさに桜のトンネル。


逆さまから見ても見事な咲きっぷり。


続いて、嬉野市街地を抜け、武雄方面へと向かう道路を鹿島方面へと折れ、向かう道すがら、立看板で表示されている吉田の百年桜。付近の道路が急に狭くなるので、一度、見落として過ぎてしまうこと請け合い。というのも、思いっきり通過してUターンしたからだ。


着いた時間がすでに陽が陰っていたのが残念。周りには茶畑が映える。
茶畑というと、昔、『ファミ通』が、まだ『ファミコン通信』の頃に連載されていた岡崎つぐおのマンガ『あそびじゃないの』を思い出す。主人公の名前が茶畑雄作で、最終回らへんは確か、主要人物が事故に遭って入院するというすごい終わり方だった記憶があるが、ちょいとググると、最終回らへんはなぜか単行本になっていないという。自分の記憶が正しいかどうか確かめるためにも復刊してほしいが、復刊してもたぶん買わない可能性が高い。



桜をボーっと眺めていたら、気がついたら腹が鳴ってしまう。花より団子とはこのことか。明日の手術に備えて、景気良く回らない寿司を食べに武雄のお寿司屋さんを予約。

予約した時間まで少し余裕があったので嬉野市街地に戻り、昼の風俗街を通り過ぎると、以前、温泉旅館で音楽フェスをする「音泉温楽」の会場になったり、映画上映会を開くなど面白い試みをしている「旅館 大村屋」の近くにある、洋館つくりの公衆浴場「シーボルトの湯」がちょうど4月1日は開店記念日ということで、なんと、無料!逆算したら予約した時間まで間に合わないので後で入ることに。

嬉野市街地を抜け、武雄方面へと走らせると、あの巨大な観音菩薩が目に飛び込んできた。今日、立ち寄るコースとか全く意識してなかったけど、今日は嬉野観光秘宝館閉館の翌日じゃないか。これも何かの縁、閉館後の秘宝館の様子をこの目に(カメラに)焼き付けるために寄り道することに。4月20日盛大に執り行われる嬉野観光秘宝館のお葬式で、中の秘宝の数々がオークションに出されるのに先んじて、この全長17メートルもあり、重さは2トンもあるというこの観音菩薩こと嬉野成就観音はすでにヤフオクで出品され、落札されたという。


まさしく神々しいの一言である。ただ、これだけをこうして眺めていると普通の観音菩薩に見えてくる。秘宝館ならではの感じは意外としないものである。


“営業中”の旗が哀しい、入り口の様子。JRグループをはじめ、様々な観光会社のお墨付きを得ているのが目を引く。今、仮にこういった施設を作ったところで、これだけの認定証が得られるのかは分からない。こんなお色気施設を組むツアーってどうだったんだろう。例えば、まだ終身雇用が当たり前だった中小企業が、社員旅行として訪れたりしていたのだろうか、と勝手にあれこれと想像を膨らませてみるのが、かつて存在したバブル時代の残滓を楽しむ手段である。


秘宝館の表に“チン座”する逸物。ヒビに時の流れを感じ取る。


こちらも文字通り“そそり勃つ”逸物。以前、気づかなかったのだが、こうしてじっくり見ると、下に転がっている石の数々から察するに、地表から突き出しているという表現なのだろうか。


カーテンが引かれ、ひっそりとしている入り口。


あまりにもさらりとしている閉館を告げる貼り紙。


この料金所から、幾多の人々を秘宝のパラダイスへと誘っていったのだろう。使い込まれたオフィスチェアや、やかんがついさっきまでそこにおばちゃんが居たようにも思うし、もう何年もこのまま野ざらしにされた状態のようにも映る。


それにしても、斜向かいにはモーテル型のラブホテル。それ以外は、ほぼ田んぼという素晴らしいロケーションの中にあったんだなぁ。ちなみに下の本場大阪お好み焼き屋の「きゃべつ畑」は、今でも夜から営業されている様子だった。


武雄で回らないお寿司屋さん「多ま寿し」。今日はカウンターでいただいたので、写真は控えたが、やはりどれもすごく美味しかった。主人は二代目でまだ40代ぐらいで、名古屋で修行されたのだそうな。お客さんは温泉街という土地柄、観光客が多いと思いきや、泊まり客は基本的に旅館で食べるということもあって、地元の人が多いのだそうな。


寿司を堪能した後は、無料温泉に惹かれ、再び嬉野へと舞い戻り、「シーボルトの湯」へ。温泉というだけでも嬉しい気分になるのに、さらに無料となるとは太っ腹である。
浴室は思ったより特徴もなく、清潔感のある新しい公衆浴場といった感じで、泉質もさらりとしてクセもなく、気持ちよかった。

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