2014年5月16日金曜日

夜中、映画評論家の柳下毅一郎さんのツイッターで鈴木則文監督の訃報に接する。
高齢のお爺さんではあったが、新藤兼人監督のように99歳までメガホンとまでは望まないけれど、語り部としてまだまだいろんなお話を聞きたかった。

鈴木則文監督を知ったのは、ちょうど再評価が高まったぐらいの頃だろうか。
石川県金沢市で毎年ひらかれている「カナザワ映画祭」での「青いオトコまつり」と題して、鈴木則文監督作品、内田裕也、石井聰互監督といったシビれるラインナップが最初だろうか。調べてみたら、もう7年も前になるのか。時の流れは本当に早いものだ。
前夜祭で金沢城公園の敷地内で観た『トラック野郎 望郷一番星』と、上映後に光を放つ本物のデコトラとのセットは忘れがたい思い出。
『徳川セックス禁止令 色情大名』を観たのもこの時がはじめてで、まさしく抱腹絶倒とはこのことで、ゲラゲラ笑うと同時に、こんなすごい映画が昔はあったのだと感動をして、いまの日本映画好きに転じてしまったきっかけと言える。

翌年、渋谷のシネマヴェーラでの特集「最終兵器・鈴木則文降臨!」も、2010年に新文芸坐「まつりだ!まつりだ!鈴木則文映画まつり」も参戦した。
いまでも好きな映画監督はと訊かれたら、鈴木則文と言うし、マイ・フェイバリットムービーは『パンツの穴』と答えることにしている。
新文芸坐で販売していた、『トラック野郎風雲録』のサイン本も、「カナザワ映画祭」で購入した鈴木則文監督がプリントされたTシャツも大切な家宝にしようと思う。

鈴木則文監督、ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿